顧問のいないネット俳句

句会の流れ①その月の兼題を使った俳句を25日必着で投稿します。                     ②ブログに全作品が公開されます。                          ③投稿した人は自分以外の作品番号を選句し3日以内に編集者へ送ります。        ④このあとのことはその後のブログに必要事項を載せます。

2024年(令和六年)顧問のいないネット句会一月句会 作品、選句、作者

 

1門松の立つ新築の轆轤小屋  【丑郎】

 

2自分へのひそかな褒美冬の旅 【歌子】

並選(祥雲選)心情が滲み出ていていいですね。

温泉に浸かって思いを巡らせているかのようです。

 

並選 (丑郎選)毎日家族のために頑張っておられる作者、いい旅を。

 

3慎ましく暮らす二人の干菜汁 【祥雲】

 

並選 (歌子選) 穏やかな暮らしと季語の干菜汁が響きあっていて優しい気持ちにさせられます。

 

特選(丑郎選)高齢者二人の穏やかで温かい生活ぶりが目に浮か

びます。

 

並選 (法被衣選) 大根の葉も干していただく、小さな幸せがあふれています。

 

特選 (あらまち一駒) 干菜汁の匂いが部屋に充満して慎ましい懐かしい暮らしが浮かぶ

 

4セーターや脱ぎたくて脱ぐちくちくす 【あらまち一駒】

 

5酉の市手拍子の輪の笑顔かな 【法被衣】

並選 (あらまち一駒選)今年も良い年にと願う手拍子がいい

 

6余寒まだ居並ぶ人の背をまるめ 【丑郎】

7泣きべその吾子の掛け声寒稽古 【歌子】

8シリウスへ踏み出す素足寒稽古 【祥雲】

 

9冬萌や生まれし牛は湯気まみれ 【丑郎】

特選 (祥雲選) 子牛の誕生に二度立ち会ったので、おおいに共

感で、「湯気まみれ」が効果的です。

 

特選 (歌子選)季語が生きていて、句の内容と引き合っている。

動物の誕生の現場は見たことはないが、現場に立ち会ったような気持。「湯気まみれ」という言葉の選択がまたすばらしい。

 

特選 (法被衣選)実際に見た事はありませんが映像ではこの光景

を見た事があります。

 

10寒稽古五歳のこぶし空を切る   【あらまち一駒】

並選 (歌子選) なんともかわいらしく、凛々しい五歳児のこぶし。お孫さんでしょうね。強く元気に育てと目を細めて見つめているジジババの熱い思いまで見えるようです。

 

11輪になってえいえいとうと寒稽古 【丑郎】

 

12寒稽古吐息鋭く揃い踏み     【法被衣】

並選(あらまち一駒選)気合いが入ってる雰囲気がいい

 

13寒梅や古民家カフェの目標に   【歌子】

並選 (祥雲選)いいですね、現実感のある句で、景が目に浮かぶ

ようです。

 

14寒梅の玉の蕾を愛でし母 【祥雲】

並選(丑郎選)亡くなった母親を思い出します、ありがとうございます。

 

15寒梅や梅干し入りのお粥吸う【あらまち一駒】

 

16寒梅や命の便りもらうよう 【法被衣】

並選 (祥雲選)「命の便り」の心情の吐露がいいと思います。

 

17積雪に埋もれ門松大松に    【歌子】

18門松に薄雪つもる朝べかな   【祥雲】

19門松や出入りも減ったデパートに【あらまち一駒】

 

20家族写真大門松と背比べ    【法被衣】

並選 (歌子選)門松を囲んで幸せな家族の元旦が目に見えるようです

 

21余寒ふきとばし蟹丼爆食す   【歌子】

並選 (法被衣選) 乱調が蟹丼をかき込んでいる様子にぴったり。

 

22病弱の犬の鳴き声余寒かな   【祥雲】

並選(丑郎選)季語の持つ心情が上五、中七との組み合わせ絶妙と。  

 

23噂してくしゃみ連発余寒かな 【あらまち一駒】

 

24道場の板の間広し余寒かな 【法被衣】

並選 (あらまち一駒選)広い道場を素足で踏み入れた時に感じた寒さが伝わる

 

25寒梅やろくろの里は坂ばかり【丑郎】

並選 (法被衣選) 坂ばかりということばで山里が彷彿としてきます。