顧問のいないネット俳句

句会の流れ①その月の兼題を使った俳句を25日必着で投稿します。                     ②ブログに全作品が公開されます。                          ③投稿した人は自分以外の作品番号を選句し3日以内に編集者へ送ります。        ④このあとのことはその後のブログに必要事項を載せます。

歌子選  第19回 選句選評

 歌子選【5.25.30.35.36 】


●5 打ち水やえいとぞ放つわが憂い

   今の私の心境と重なり、えいとぞ1点入れさせてもらいました。



●25鮎焼ける間合いを埋める川の音

   句からマイナスイオンが飛び出してきて

   すがすがしい思いに包まれました。疲れが癒されます。


●30たちふさぐ堰のしぶきや鮎は跳ぶ

   実際にこういう場面を目にした人にでなければ

   浮かんでこない句でしょうね。鮎がぴちぴちは寝てるようすが

   目に浮かんできます。



●35 薄闇に額あじさいの時満つる

   うーん、薄闇ですか。なんだかいいですね。

   額あじさい・・・ではなく『額紫陽花』と漢字に

   したほうが薄闇に妖しく浮かぶ美しさが見えるような気がしました。




●36 からみつく細い命やごうやかな


   細い命という表現に胸をえぐられました。

   息子の嫁さんが、潰瘍性大腸炎という難病となって半年で再発して入院中なのですが

   かなり進行が早く、癌化は免れないという状態。細い命でも何でもいいから、なんとか

   いきていてほしいと、涙ながらに点数を入れさせてもらいました。










歌子の句

1.早起きの庭に打ち水恩師来る 

12息子等の住まう島見ゆ夏の海  

21鮎を食ふさあて六十路の折り返し 

31鮎釣りの自慢花咲く露天風呂  

32鮎食わば釣りキチ鮎吉思ひ出す