顧問のいないネット俳句

句会の流れ①その月の兼題を使った俳句を25日必着で投稿します。                     ②ブログに全作品が公開されます。                          ③投稿した人は自分以外の作品番号を選句し3日以内に編集者へ送ります。        ④このあとのことはその後のブログに必要事項を載せます。

真珠牛郎選  第19回選句・選評

 真珠牛郎選 【 7. 12. 21. 36.19 】



●7打ち水や鼻緒濡らして泣く子かな     

近頃、我が田舎でも下駄を履く人は少なくなりましたが、

夏祭りの夜に子供が浴衣を着て打ち水のお手伝いをして

鼻緒を濡らしてしまったのでしょう、残したい日本の風物

にしたいものです。



●12息子等の住まう島みゆ夏の海     

子を思うお母さんの句と思いました、お住まいの近くの浜辺から、

遠くに見える対岸の町に息子さんが生活をしておられるのでしょう。



●21鮎を食べさあて六十路の折り返し    

 還暦祝いの宴席で作者の好物の旬の鮎の塩焼きを前に第二の人生

 の出発点への意欲が「さあて」と言わしたのでしょうか。



●36からみつく細い命のごうやかな     

エコが言われる現代、夏の日除け対策に簾に変わって「ゴーヤカーテン」

我が家も今年で3年目、細い曲がりツルが全体の重みを支えています、

「細い命」はツルの事でしょうね。



●19オープンカージャズを飛ばして夏の海    

青春時代そのものの句と思いました。

(もっとも私の時代はオープンカーはジープでしたけど)





気になった句 27 しなやかに人魚夢見鯉泳ぐ  




真珠牛郎作


 8打ち水にユンケル飲んだ庭の苔【牛朗】

14 山越して目に付き刺さる夏の海【牛朗】

24名物の鮎飴色に炊き上がり【牛朗】

39旨そうに焼き色付いた麦畑【牛朗】