顧問のいないネット俳句

句会の流れ①その月の兼題を使った俳句を25日必着で投稿します。                     ②ブログに全作品が公開されます。                          ③投稿した人は自分以外の作品番号を選句し3日以内に編集者へ送ります。        ④このあとのことはその後のブログに必要事項を載せます。

第22回 ネット句会作品発表と選句選評のお願い

 お待たせしました。第22回目の作品の発表をいたします。

                                      

今回の兼題は 蜩 (歌子)  霧(法被衣) 野分け(J次郎2) 月(しらぶる)でした。

今回は 時々このブログを見てくださっている方からの投稿があり、うれしいかぎりです。

萍漂子さん、たくさんの作品をもって、ようこそおいでくださいました。

また前回、一句だけの参加だったこよみさんも、今回は全兼題に挑戦

してくださいました。お二人とも、今後もぜひ、続けていただければうれしく思います。

 それから、木庭ちゃんからはその後も全く何の連絡もなく、別サイトでも姿が見受けられ

ないので、心配しております。何しろネット上のお付き合いゆえ、連絡のすべもありません。

御元気なら、いいのですが、もし消息ご存じの方は、ご一報いただけないでしょうか。






では、作品発表します。 





 1  月仰ぎうさぎを探す無垢心 



 2  職引いてひぐらし本をむさぼりぬ



 3 ひぐらしが木の葉の水気切るごとく



 4 蜩は絵のように鳴き美術館



 5 かなかなのシャワーで覚めし森の家



 6 憂きこともいつか去るべし霧連夜

 

 7 夕餉どき蜩の声に母想ふ



 8 ひぐらしや音程外すひとり歌



 9 蜩も政権交代望んだか



 10 かなかなと鳴き声で知る秋はきぬ



 11 霧深しサービスエリア混雑す



 12 霧晴れて目の前に咲く山の花  



13 水鶏鳴き狭霧すかしつ橋の上



 14 冷ややかな霧のデザート食べてみる



 15 蜩や今日は終いと靴を脱ぐ



16 蜩や土いじりたる母の背に



  17 山辺に蜩よ鳴け母偲ぶ



  18 摩天楼ぽっかり消えて霧しぐれ



  19 静寂を演出する霧笛かな



  20 幽玄の月にかかるは萩と霧 


  
  21 野分にも実りを待ちし稲ほかな



  22 かなかなと子の泣き声が響く道



  23 霧の中我が幻の瞬く間



  24 収穫のりんご気になる野分けかな



  25 新暦や寝待の月の十五日



  26 野分け来る前に急いで稲を刈る



  27 台風のせまり来てもや露天風呂



  28 臨月の嫁よく眠る寝待月



  29 蜩や杉の林にとほく聞く 



  30 野分け去る知らせに一喜一憂す


  
  31 月眺る詩人ひとり舟止まり



  32 かの御髪さらさらさらと野分遊ぶ
 


  33 月見会酒をのみ飲み歌手唄ふ



  34 ひぐらしや理想郷にも響きたり



  35 いい汗をかいて満月ひとりじめ



  36 戸をたたく百鬼夜行の野分けかな



  37 月明かし飲み屋の最後の客となり



  38 一晩中テレビ相手に野分け待つ



  39 出ぬ乳に赤子なく夜や野分け立つ



  40 蜩や杉の林を背に樵 



  41 介護終えきょうは帰るや居待月


 
  42 腹空かし野分の様な孫が来る 



  43 この月に映る面影愛おしく 



  44 野分跡見慣れた街が美しい 



  45 たっぷりの味噌汁ですくすく老いる


 
  46 通い道いつ伸び咲いた彼岸花



  47 敬老日杖より低い九十母



  48 霧の中ぬっと出くわす鹿の顔



  49 蜩や杉の林は雨の中  


 
  50 霧や来る無地の世界を引き連れて



  51 かなかなと亡き娘を呼ぶか蜩は



  52 秋の月ひとりぽっちで寂しかろ



  53 秋の月やもめが調ふ目玉焼き 



  54 三日月の切っ先に指乗せてみる 



  55 独居してフライパンに秋の月



  56 コスモスや地にあらがひて空仰ぐ 



  57 名月が夕餉の皿にふたつ出で



  58 ゆで卵そろりと切りて月ふたつ









作品を投稿してくださった方々は、ぜひ選句、選評にもご参加ください。

選句は5句

選句の締切は9月26日(土)

送り先は  karako06@yahoo.co.jp

題名には  「9月選句・選評」と明記してください。