顧問のいないネット俳句

句会の流れ①その月の兼題を使った俳句を25日必着で投稿します。                     ②ブログに全作品が公開されます。                          ③投稿した人は自分以外の作品番号を選句し3日以内に編集者へ送ります。        ④このあとのことはその後のブログに必要事項を載せます。

祥雲選&作品(第27回)

●祥雲選【 4、9、11、62、63 】


4.目で語る二人がおりぬ春の茶屋

  「目で語る」が効いていて、言葉は要らない恋人か

   夫婦の穏やかな心情が溢れています。



9.二人して歩く野面は春淡し

   一人よりも二人で歩く野面はよけいに温かく感じ

   られる。風景と心情が巧く表現されている。



11.白梅に吸い寄せられし二人連れ

   紅梅よりも香りの高い白梅には、思わず「吸い寄

   せられ」てしまいます。和やかな会話が聞こえて

   くるようです。



62.昨日より今朝が明るし梅の畠

   毎日の梅畠の変化が巧く表現されています。観察

   の鋭い句です。



63.天仰ぎすっくと立てり春の馬

   若駒でしょうか。「すっくと立てり」が効いています。

   目に浮かぶようです。
                  以上     祥雲















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●祥雲の作品


5.寄り添いし二人静の穂に光   【祥雲】

14.蓑を着て雀の遊ぶ二月かな   【祥雲】

25.剪定や鋏の音の心地良さ   【祥雲】

36.剪定やこの一枝を如何にせん 【祥雲】

57.鼻先の微かに潤む春の牛   【祥雲】

65.一つ傘春の霙を楽しめり   【祥雲】