チリ大地震、日本にもたらされた津波被害、そんな大騒動の月末でしたが
皆様はいかがお過ごしでしょうか。
さて、選句がそろいましたので、発表いたします
選句者は11名で下記のとおりです。
次(J次郎2) 道(道草) 萍(萍漂子)
歌(歌子) 牛 (真珠牛郎) 法(法被衣)
か(かんな) 風 (風智) し(しらぶる)
カ(かたつむり) 祥(祥雲)
作品番号 作 品 作者
1 二月逃げ三月去るか福の神 【かたつむり】
道
2 二に点々雪の降る夜に兎過ぐ 【J次郎2】
3 少年や受験に挑む二月なり 【道草】
祥 風
4 目で語る二人がおりぬ春の茶屋 【歌子】
法
5 寄り添いし二人静の穂に光 【祥雲】
牛 道
6 二人して傘を支える春一番 【しらぶる】
7 二人して自爆テロ聞き餅を焼く 【島ちゃん】
8 ふたつとせ数え歌にて候や 【風智】
祥 カ
9 二人して歩く野面は春淡し 【萍漂子】
10 二人して露天めぐりや厄詣 【牛郎】
祥 次 カ 風
11 白梅に吸い寄せられし二人連れ 【法被衣】
12 春の朝同行二人四国路の 【かんな】
13 涙声二月異国に涙雲 【かたつむり】
法 萍
14 蓑を着て雀の遊ぶ二月かな 【祥雲】
牛
15 遍路路同行二人の笠が行く 【風智】
し か
16 二浪して母の手離れ新入生 【牛郎】
17 鴉二羽春めく風にたわむれて 【萍漂子】
18 お雛様うっとり見つめるりん2歳 【かんな】
19 二月尽雪もなければ下駄もなし 【萍漂子】
カ し
20 紅梅や母の裾持つ二兄弟 【法被衣】
21 ボケの木に吾名なづけて剪定し 【かたつむり】
22 剪定を去年は外さずぼけの花 【J次郎2】
カ 萍
23 剪定の後継ぎ出来てはかどりし 【道草】
道 法
24 剪定の捨て枝壷に咲き匂ひ 【歌子】
か
25 剪定や鋏の音の心地良さ 【祥雲】
26 霊園の剪定終えて日差し浴び 【しらぶる】
カ
27 水盤の梅の剪定見ていたる 【島ちゃん】
萍
28 剪定をまぬかれた木々ほくそえむ 【風智】
し
29 剪定の鋏の音や唄う亡父 【萍漂子】
次 歌
30 剪定に天が拡がる梅林 【牛郎】
風 萍
31 散髪と剪定終えて首撫でる 【法被衣】
32 枝伸びて剪定鋏さがしをり 【かんな】
33 髪を切り剪定カットと銘をうつ 【かたつむり】
34 剪定や手ほどき苦慮すパソコン子 【道草】
35 剪定の野太き声や林檎畑 【歌子】
36 剪定やこの一枝を如何にせん 【祥雲】
37 剪定を不協和音でごまかすや 【風智】
牛
38 剪定に迷い手を止め上着脱ぐ 【萍漂子】
39 剪定のハサミの音に足を踏む 【牛郎】
道
40 静けさや剪定鋏も昼休み 【法被衣】
歌
41 古希の夫ジーパン姿で剪定す 【かんな】
42 鬼は去り福尋ねしはいつの日か 【かたつむり】
牛 法
43 豆撒きの明けてからすの集う道 【J次郎2】
か
44 豆撒きやなぜかいつでも爺が鬼 【歌子】
次 法 か
45 そそくさと吹雪の夜に豆をまく 【島ちゃん】
道
46 豆撒きの町に流るる声ひとつ 【萍漂子】
歌 か
47 コーヒーに年の豆添えモーニング 【牛郎】
し 風
48 一人居の豆撒き福も鬼も内 【歌子】
49 豆撒きの塩をまくごと相撲取り 【萍漂子】
50 豆撒きに暖かな雨しとしとと 【牛郎】
51 鬼母神豆撒き安堵鬼は内 【萍漂子】
52 叫ぶよう冬の稲妻走り去り 【かんな】
53 北風の街中響く笑い声 【かたつむり】
歌
54 あわゆきがしずくになりて陽射しかな 【J次郎2】
55 へその緒をつけし子猫を母拾う 【道草】
56 言い訳の多き嫁ごや春の雪 【歌子】
歌 風
57 鼻先の微かに潤む春の牛 【祥雲 】
58 終わったと思う心にひこばえせ 【風智】
次
59 街路樹をあわれと思え強剪定 【萍漂子】
牛 萍
60 空寒し春の匂いの乙女行く 【法被衣】
し
61 福寿草見たくて野道駆け上がる 【かんな】
祥 し
62 昨日より今朝が明るし梅の畠 【J次郎2】
祥
63 天仰ぎすっくと立てり春の馬 【道草】
64 春の山真白き裾野波に濡れ 【歌子】
次
65 一つ傘春の霙を楽しめり 【祥雲】
66 愚弟とてひこばえ願い酒を断つ 【風智】
67 雪の朝そろりとズボン履く二月 【法被衣】
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