顧問のいないネット俳句

句会の流れ①その月の兼題を使った俳句を25日必着で投稿します。                     ②ブログに全作品が公開されます。                          ③投稿した人は自分以外の作品番号を選句し3日以内に編集者へ送ります。        ④このあとのことはその後のブログに必要事項を載せます。

第27回 選句発表

チリ大地震、日本にもたらされた津波被害、そんな大騒動の月末でしたが

皆様はいかがお過ごしでしょうか。

さて、選句がそろいましたので、発表いたします

選句者は11名で下記のとおりです。



次(J次郎2)   道(道草)   萍(萍漂子)   

歌(歌子)     牛 (真珠牛郎) 法(法被衣)   

か(かんな)    風 (風智)   し(しらぶる)

カ(かたつむり)  祥(祥雲) 




作品番号    作  品           作者


1 二月逃げ三月去るか福の神    【かたつむり】



2 二に点々雪の降る夜に兎過ぐ   【J次郎2】



3 少年や受験に挑む二月なり   【道草】


  祥 風
4 目で語る二人がおりぬ春の茶屋   【歌子】


 法
5 寄り添いし二人静の穂に光    【祥雲】


 牛 道
6 二人して傘を支える春一番   【しらぶる】



7 二人して自爆テロ聞き餅を焼く   【島ちゃん】



8 ふたつとせ数え歌にて候や   【風智】


 祥 カ
9 二人して歩く野面は春淡し   【萍漂子】



10 二人して露天めぐりや厄詣   【牛郎】


  祥 次 カ 風
11 白梅に吸い寄せられし二人連れ   【法被衣】



12 春の朝同行二人四国路の   【かんな】



13 涙声二月異国に涙雲        【かたつむり】


 法 萍
14 蓑を着て雀の遊ぶ二月かな   【祥雲】


 牛
15 遍路路同行二人の笠が行く   【風智】


  し か
16 二浪して母の手離れ新入生   【牛郎】



17 鴉二羽春めく風にたわむれて   【萍漂子】



18 お雛様うっとり見つめるりん2歳   【かんな】



19 二月尽雪もなければ下駄もなし    【萍漂子】


 カ  し
20 紅梅や母の裾持つ二兄弟   【法被衣】



21 ボケの木に吾名なづけて剪定し   【かたつむり】



22 剪定を去年は外さずぼけの花    【J次郎2】


  カ  萍
23 剪定の後継ぎ出来てはかどりし   【道草】


  道  法
24 剪定の捨て枝壷に咲き匂ひ    【歌子】


  か
25 剪定や鋏の音の心地良さ     【祥雲】



26 霊園の剪定終えて日差し浴び   【しらぶる】


  カ
27 水盤の梅の剪定見ていたる   【島ちゃん】 


  萍
28 剪定をまぬかれた木々ほくそえむ   【風智】


  し
29 剪定の鋏の音や唄う亡父    【萍漂子】


  次  歌
30 剪定に天が拡がる梅林        【牛郎】


  風 萍
31 散髪と剪定終えて首撫でる   【法被衣】



32 枝伸びて剪定鋏さがしをり   【かんな】



33 髪を切り剪定カットと銘をうつ   【かたつむり】



34 剪定や手ほどき苦慮すパソコン子   【道草】



35 剪定の野太き声や林檎畑    【歌子】



36 剪定やこの一枝を如何にせん   【祥雲】



37 剪定を不協和音でごまかすや   【風智】


  牛
38 剪定に迷い手を止め上着脱ぐ   【萍漂子】



39 剪定のハサミの音に足を踏む   【牛郎】


  道
40 静けさや剪定鋏も昼休み   【法被衣】


  歌
41 古希の夫ジーパン姿で剪定す   【かんな】



42 鬼は去り福尋ねしはいつの日か   【かたつむり】


  牛 法
43 豆撒きの明けてからすの集う道   【J次郎2】


  か
44 豆撒きやなぜかいつでも爺が鬼   【歌子】


 次 法 か
45 そそくさと吹雪の夜に豆をまく   【島ちゃん】


  道
46 豆撒きの町に流るる声ひとつ    【萍漂子】


  歌 か
47 コーヒーに年の豆添えモーニング   【牛郎】


 し 風
48 一人居の豆撒き福も鬼も内   【歌子】



49 豆撒きの塩をまくごと相撲取り   【萍漂子】



50 豆撒きに暖かな雨しとしとと   【牛郎】



51 鬼母神豆撒き安堵鬼は内    【萍漂子】



52 叫ぶよう冬の稲妻走り去り   【かんな】



53 北風の街中響く笑い声         【かたつむり】


  歌
54 あわゆきがしずくになりて陽射しかな 【J次郎2】



55 へその緒をつけし子猫を母拾う      【道草】



56 言い訳の多き嫁ごや春の雪     【歌子】


   歌  風
57 鼻先の微かに潤む春の牛     【祥雲 】


58 終わったと思う心にひこばえせ      【風智】


  次
59 街路樹をあわれと思え強剪定     【萍漂子】


  牛  萍
60 空寒し春の匂いの乙女行く     【法被衣】


 し
61 福寿草見たくて野道駆け上がる    【かんな】


  祥 し
62 昨日より今朝が明るし梅の畠      【J次郎2】


  祥
63 天仰ぎすっくと立てり春の馬      【道草】



64 春の山真白き裾野波に濡れ      【歌子】 


    次
65 一つ傘春の霙を楽しめり       【祥雲】



66 愚弟とてひこばえ願い酒を断つ    【風智】



67 雪の朝そろりとズボン履く二月   【法被衣】