●歌子選 【12.16.33.40.55、61 】
12 まず母の水を汲む音初鏡
まず水をくむ、、、とはいったいどんな状況なのでしょう。
ポンプで水を汲んでいる?それとも瓶にはってある水を
桶で汲んでいる? 仏壇に新しい水をあげるのでしょうか。
それとも味噌汁を作るために、鍋に水を入れるのでしょうか
顔を洗う水でしょうか、お茶を沸かす水でしょうか。
単に手を洗うための水でしょうか。
中七でいろいろな想像を膨らませていただきました。
ポンプで水を汲んでいる?それとも瓶にはってある水を
桶で汲んでいる? 仏壇に新しい水をあげるのでしょうか。
それとも味噌汁を作るために、鍋に水を入れるのでしょうか
顔を洗う水でしょうか、お茶を沸かす水でしょうか。
単に手を洗うための水でしょうか。
中七でいろいろな想像を膨らませていただきました。
16 シクラメンほめて笑顔の入り来る
シクラメン、ほめる、笑顔があまりにもこれでもか
とつきすぎるきがします。
ほめてる顔が怒ってるわけはないので、笑顔を特に
表現せずに、別な意外性のある言葉が来たらもっと
いい、面白い句になると思いました。
(自分を棚に上げて、生意気言っています。ごめんなさい)
とつきすぎるきがします。
ほめてる顔が怒ってるわけはないので、笑顔を特に
表現せずに、別な意外性のある言葉が来たらもっと
いい、面白い句になると思いました。
(自分を棚に上げて、生意気言っています。ごめんなさい)
33 ふところに三四句秘めて初句会
シンプルな言い回しでとてもよく初句会に臨む
意欲を表現されていると思いました。
意欲を表現されていると思いました。
私のことですが、実は、今までの私は、句会の時しか俳句を
作らないので、席題と雑詠を40分くらいの間に4句作るのは、
苦痛なことが多かったのですが、最近は一日一句を励行しているので、
何句も手持ちがありますから、もう余裕しゃくしゃくです。
点が入らなければ、以前は、あ~~つまんね~~~で終わって
いましたが、最近はしっかりと自分の作品を見つめ、推敲する
余裕と落ち着きが生まれてきました。
私もこんな風に詠んでみたかったと思いました。
作らないので、席題と雑詠を40分くらいの間に4句作るのは、
苦痛なことが多かったのですが、最近は一日一句を励行しているので、
何句も手持ちがありますから、もう余裕しゃくしゃくです。
点が入らなければ、以前は、あ~~つまんね~~~で終わって
いましたが、最近はしっかりと自分の作品を見つめ、推敲する
余裕と落ち着きが生まれてきました。
私もこんな風に詠んでみたかったと思いました。
40 神主の幣に遅れじ初スキー
スキーといえば出てくる発想が、スキー靴がどうしたとか
スキーがどうしたという風になってしまうのですが、
神主の幣(ぬさでいいのでしょうか)に遅れじ。。。が
とても新鮮に感じ、祓いたまえ清めたまえと振られる
御幣の色と音、恭しく頭を垂れているスキーヤーの姿までも
想像させられ、うまい句だと思いました。
スキーがどうしたという風になってしまうのですが、
神主の幣(ぬさでいいのでしょうか)に遅れじ。。。が
とても新鮮に感じ、祓いたまえ清めたまえと振られる
御幣の色と音、恭しく頭を垂れているスキーヤーの姿までも
想像させられ、うまい句だと思いました。
55 病む兄のゴルフ姿や春を待つ
ゴルフをしていたころの元気もなく
病気で臥しているお兄様を見ながら、
早く元気になってほしいと願っている思いが
伝わってきます。
私にも、数年前に乳癌の手術のあと、骨に転移して、いま、
毎週抗がん剤を打ちに通っている姉がいるので、胸に迫っ
てきます。
病気で臥しているお兄様を見ながら、
早く元気になってほしいと願っている思いが
伝わってきます。
私にも、数年前に乳癌の手術のあと、骨に転移して、いま、
毎週抗がん剤を打ちに通っている姉がいるので、胸に迫っ
てきます。
61 ランドセルまだまだ遠い春を待つ
説明を一切省いて、「ランドセル」一つしか出てこないのに、
いろいろ想像を膨らませてくれるところが、うまいと思いました。
同じ句意の66と、最後まで迷いましたが、青森は二月も三月も、
まだ雪の中なので、「まだまだ遠い」を実感として、こちらを選びました。
最近こんなことを学びました。
①みたからといって、なんでもかんでも書かない。
②知っているからといって、何でもつめこまない。
③だれにも読めないような 難しい漢字をやたら使わない。
③話し言葉で結構。
とはいえ、切れがなければいけない。
どこかで きる、「や」「かな」あるいは 「名詞で」
とはいえ、あまり切ってしまって三段切れは避けたい。
④誰が見ても一目でわかるもの。
とはいえ、わかるだけではだめ。あーそうですかになってはいけない。
⑤人を感動させなければならない。
⑥その前に自分が何かに感動していなければならない。
⑦季語から離れること、季語の説明は不要。
⑧できるだけ文語体を使おう。
最近、句会で学んだことを念頭に置いて、
選句のときも、それらを念頭に置いてみました。
6●歌子作品 1月18日
6.紅引けばせがむ子もいて初鏡 【歌子】
19.愛の歌カードに添へてシクラメン 【歌子】
32.初句会帰りに子規の句集買ふ 【歌子】
45.歩くスキー稜線美しき八甲田 【歌子】
58.しがまっことけろとけろや春を待つ 【歌子】