作品番号 作 品
1 肌寒の山道拾う栗二つ
2 肌寒や中島みゆきの振られ歌
3 肌寒や鍋の恋しき夕べなり
4 追伸に二行を足して肌寒し
5 肌寒し夜半の四ツ倉捨て小船
6 肌寒や一人いる家の広きこと
7 肌寒き朝に家猫伸びひとつ
8 肌寒に上着ことわる痩せ我慢
9 肌寒し寄り添いながらフルムーン
10 肌寒い京の娘の声届く
11 肌寒や予定の無きも靴磨く
12 肌寒きめざめの床の名残り惜し
13 山肌を焦がして燃ゆる草紅葉
14 草紅葉東屋訪ね共に座す
15 鍬置いて煙草一服草紅葉
16 すれ違う乙女の指に草紅葉
17 草紅葉人影のなき関所跡
18 ころころとゲートボールや草紅葉
19 雀群れ淑女も群れて草紅葉
20 石垣にくの一忍法草紅葉
21 川面まで踏み分け惜しむ草紅葉
22 苦労など忘れてしまう草紅葉
23 親離れ出来るものかな草紅葉
24 草紅葉鎌納めたる焼肉会
25 草紅葉心の端に降り積もる
26 きょうよりはきみとふたりで落花生
26 きょうよりはきみとふたりで落花生
27 落花生夜の静寂にからからと
28 ねえそれでどうなったのと落花生
29 食い尽くすまで手を伸ばす落花生
30 手のひらで遊ばす落花生二つ
31 落花生これでおわりとまたひとつ
32 黙々と夫の背中や落花生
33 今日の日を呑んで潰れし落花生
34 手は口を口は手そしる落花生
35 名のごとく土の中から落花生
36 姉妹故似てるはずだが落花生
37 来客に両耳を預けて落花生
38 落花生期待通りの中身かな
39 切り株に夜露宿して星月夜
40 小石投げ波紋拡がる星月夜
41 おのづから声をひそめて星月夜
42 ふるさとの脳裏に浮かぶ星月夜
43 再会を約すことなく星月夜
44 寝袋やきょうのテントは星月夜
45 幾万のみたまさざめく星月夜
46 星月夜靴ひもの白歩み行く
47 すたすたがつい立ち止まる星月夜
48 あの頃に戻ってみたい星月夜
49 猪影や見え隠れする星月夜
50 寝室の階別々に星月夜
51 星月夜少し切り取り皿に盛る
52 秋山に夫と登りし声少な
53 耳にふと甦る声十三夜
54 ちちろ鳴く朽木柱に父の声
55 今日明日隔てる虫の声のして
56 秋の空どよめく声や運動会
57 振り向けばたれの呼ぶ声金木犀
58 秋の夜を埋め尽くしてや星の声
59 夜に渡る妖しの羽音鴨の声
60 どっからか笛を吹くよな鹿の声
61 秋の夜の声無き声の睨み合い
62 きのこ採り見つけて声の押黙る
63 白鳥の鳴き声高く秋の空
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お待たせしました。10月の投稿作品がそろいました。
今月は数が多いので、選句は７句とします。
１０月３０日までに karakoro575@yahoo.co.jp に
件名は 「花子選」 「１０月花子選」のように、内容がわかるように記し
本文には、作品番号と気に入った作品の感想などを書いて送ってください。
ではお待ちしています。
