顧問のいないネット俳句

句会の流れ①その月の兼題を使った俳句を25日必着で投稿します。                     ②ブログに全作品が公開されます。                          ③投稿した人は自分以外の作品番号を選句し3日以内に編集者へ送ります。        ④このあとのことはその後のブログに必要事項を載せます。

祥雲さん選

●祥雲さん選
10月の選句を送ります。
 
 祥雲選【15、17、26、27、31、45、53】
15 鍬置いて煙草一服草紅葉
    
   華やかな楓紅葉などとは違って、畑の傍の小さな草の
   紅葉に目を留める作者の人生観を感じさせる良句です。
   

17 草紅葉人影の無き関所跡
   寂しい関所跡に生えている草の紅葉に目をとめて、
   往時を偲ぶ作者の姿が彷彿とします。
 
               
26 きょうよりはきみとふたりで落花生
   愛する人との旅立ちか、一卵性双生児のような
   可愛らしい落花生の特徴を上手く詠んだ句です。
  
 
27 落花生夜の静寂にからからと
   夜中に落花生を炒っているのでしょうか、
   夜の静寂と乾いた音の対比が良いと思います。
 

31 落花生これでおわりとまたひとつ
   落花生を食べだしたら止まらないという
   その美味しさの表現が巧みです。
 

45 幾万のみたまさざめく星月夜
   大震災などで亡くなった多くの御霊が
   さざめいているように感じる星月夜に
   深い共感を覚えます。
 

53 耳にふと甦る声十三夜
   見上げる十三夜の月から、亡くなった親しい人
   の声がふと聞こえてくるような感慨深い句です。

 
 
 
 
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祥雲さんの今月の作品
 
3.肌寒や鍋の恋しき夕べなり      【祥雲】
 
16.すれ違う乙女の指に草紅葉    【祥雲】
 
29.食い尽くすまで手を伸ばす落花生 【祥雲】
 
42.ふるさとの脳裏に浮かぶ星月夜  【祥雲】
 
54.ちちろ鳴く朽木柱に父の声     【祥雲】