顧問のいないネット俳句

句会の流れ①その月の兼題を使った俳句を25日必着で投稿します。                     ②ブログに全作品が公開されます。                          ③投稿した人は自分以外の作品番号を選句し3日以内に編集者へ送ります。        ④このあとのことはその後のブログに必要事項を載せます。

俳句講座(6) J次郎2編

 さて、ネット句会しか知らないJJ2なので、

その印象から選句と選評について述べてみたい。

たとえば八人五句の計四十句の投句を、

作者をわからぬようにしてランダムに並べて見せられる。

そのなかから自分の句を除いて、これは・・・という五句を選ぶ。

そして、なぜこれを選んだのか、の説明をつける。

これが、選句・選評である。

これらを集めて、誰それの句には、幾人が選を入れた。とか

自分の句には幾人が選を入れてくれた、うれしいな。とか

だれも選してくれなかった。残念だなぁ。とか

選んでもらったのは、こういう理由があったからなんだ。とか

ああ、こんな感想、こんな読み方、こんな裏があったんだ。など

と、わいわいがやがやするのが披露の楽しみである。

リアルの句会でもネットの句会でも同じことだろうと思うが

こうした、選句・選評は、初心者・新参者には、

一種の気苦労が伴う。

 (失礼ではないだろうか、見当はずれではないだろうか

  あるいは、私ごときに順序はつけられない・・とか)

しかし、だ。

なんでもプラスに考えよう。

ほかの人たちと私との違いを『楽しむ』のだ。

技の優劣を論ずるのではない。

『個性』の違いを『認める』のだ。

それは、必ず自分のためになる。のだ。



★ 句会、選句と選評について 2 ★

さて、ネット句会しか知らないJJ2なので、

その印象から選句と選評について述べてみたい。

選句は難しい。まして選評はもっと難しい。

 なぜか・・

それは、選ぶ基準が無いからである。

どの句を一番にし、どの句を二番にしよう?

どれも、良い句なので、順番なんてつけられない。

あるいは、同じような句が並んでいるので

どれが優れているのかわからない。

のである。

ここからは、JJ2のやり方である。

 読まれる方にとっては不快な書きかたがあると思うので

そこのところはご容赦願いたい。

最初に、ざっと眺め読みして、ピンときた句をすべて抜き出す。

ピンとくるのは、

 「感心した」「情景が目に浮かんだ」「共感した」「驚かされた」から。

選評は、もう済んでいる。

これで、選句の数が揃っているのなら、終わりなのだが

そうは行かないのがあたりまえなのだ。

五句選句で、八句もピンと来てしまった。とか

逆に三句しかピンと来ないんだけど、など。


多すぎれば、落としたくないのに落とさなくてはならないし

足りなければ、ピンと来ない中から、選ばなければならない。

多すぎる場合には、選んだ句だけを

足りない場合は、残った全ての句を

声に出して読んでみる。(ネットの上のことだから聞かれる心配はない)

この時に、なめらかに読めない句は「外す」

 選評(なぜ外したか)は「やや、ぎこちない。と感じた」

 もっとも、外した感想などは述べなくても良いのだが。

季無し、季重なり、用法の誤りがあるものを外す。

 (ピンと来ている場合は外さない)

前回、前回以前に同趣の句があれば(作者が異なっていても)外す。

今回、同趣の句が複数あれば、すべて外す。

 選評(なぜ外したか)は「視点が平凡、同趣。と感じた」

 もっとも、外した感想などは述べなくても良いのだが。

残っているうちから

自分の見方とかけ離れている、句を「選ぶ」

 たとえば、「夏座敷」・・風が通って涼しそう。と自分が感じていれば

 暑苦しい「夏座敷」の句を選ぶ。

 選評は「(私と違う視点に)意外性があっておもしろいと感じた」

場面転換のある、句を「選ぶ」

 選評は「深み(広さ)のある世界の表現がおもしろいと感じた」

 逆に、場面転換が無く、外した場合は「句がストレートで説明的である」

知らない語句を使っている句を選ぶ。

  たとえば、雷のことを津軽の言葉で「はたた神」と言うそうだが

  美濃の国にはその言葉は無いのでJJ2は知らないので「選ぶ」

 選評は「新しい言葉の表現がおもしろいと感じた」

 それでも、なおかつ、足らない場合は

最初の句を「選ぶ」。

 選評は「(やはり、最初に読んだ句の)印象が最も強かった」




選評は、一度書いた後、適宜書き換えること。

 (これが、ネット句会の最大の強みで、失言・不快発言を防止することが

  できる。プラスの側面なのである。)

ネガティブな文は、すべてポジティブに言い換える。

あまり、感心していなくても、良いところを表現する。


実は、この選句、選評の技法は

「写真コンテスト」の「選者選評」の流用(プロの裏話)なのである。

題材の決まっている「写真コンテスト」では

似たような写真ばかりが集まってくる。

その中では、「選ぶ」よりも「ふるい落とす」ことが重要になるのです。

ふるい落とすのは、「題材と違うもの」は当然のこととして

「劣った技術」「いつか見たことのある」「誰かに似た」「古い表現」

好まれるのは

「新」「奇」「珍」新しい視点、新しい技法、見たことの無い像・景。

そして、選者の「常識の範囲内で許容できるもの」言い換えれば「好み」で

選ばれます。


所詮は「好み」の問題でしかありません。

ならば、気軽に「好み」で選びましょう。

選びきれないときは、

自分の基準でふるい落とせば良いのです。

その基準をJJ2は、写真にとりました。

料理や、お酒を選ぶときの基準で選んでもいいじゃありませんか。

選評を、プラスのポジティブのほめ言葉でラッピングすれば

なにもかも、まるーく収まるのです。



不快に思われた方、ごめんなさい。




★ 以上、J次郎2さんのミクシーのコミュより一部転載させていただきました。(歌子)