顧問のいないネット俳句

句会の流れ①その月の兼題を使った俳句を25日必着で投稿します。                     ②ブログに全作品が公開されます。                          ③投稿した人は自分以外の作品番号を選句し3日以内に編集者へ送ります。        ④このあとのことはその後のブログに必要事項を載せます。

法被衣選 (第21回選句)

●法被衣選 (46,20,3,38,44)

 

46 蝉ひとつ望み遂げたか灼けた道

     アスファルトの道に蝉が一匹仰向けに倒れています。

     精一杯ひと夏を生きて、この世に未練はないと。

     小さな命に対するやさしさを感じます。



20 靴脱ぎて枝豆食みし子ら憩うふ

     子ら憩ふ?

     脱ぎ捨てられた靴がなぜか行儀悪く散らかって。

     ひょっとして手も洗ってないかも。

     そんな事にはとんちゃくしない子供たち、かな?




 3 書いてすぐ閉じた日記の鳳仙花

     なんだかこの気まぐれさが暑い時期にはよろしい

     と思います。



38 写生会緑陰に皆集まりぬ

     日差しがきついところでの写生はご勘弁という

     ユーモラスな光景ですね。

     写生会ではなく吟行だったら怒られそうですね^0^)




44 もう出るのあわてん坊の鰯雲


     空には秋の気配。

     自然は正直ですがあわてん坊もいるということですね、

     楽しい句です。




その他気になった句


10 八本の手が行く先に枝豆が

    こちらも手を出したい気分です。

    そこで盗作

    ☆枝豆の山に群がる手やいくつ



35 枝豆は皿よりこぼれてエメラルド

    エメラルドがきいています。

    枝豆のサヤより光沢のある豆を想像します。

    そこで盗作

    ☆枝豆の鞘より覗くエメラルド



今回鳳仙花がはじけるというのを思い出しました。

ちょっと調べるまで、鳳仙花がどんな花なのか忘れておりました。

いやあ、教養深まります^0^)

枝豆という兼題は句の後ろに持ってきづらいですね。

自分で句をひねる時気が付きました。

後悔先にたたず・・・。

今回は自分の句とイメージと重なる句がいくつかあったので

楽しかったです。











●法被衣


  4 鳳仙花葉の日傘差す艶やかさ     【法被衣】

  14 八月や広島の友便り在り      【法被衣】

  23 入道とピカチューの雲戯れリ    【法被衣】
 
  32 枝豆の一粒跳びし畳かな      【法被衣】

  40 緑陰に舌で息せり犬一頭      【法被衣】