2009-12-02から1日間の記事一覧
● 萍漂子選 【14.26.27.29.59.】 14.湯豆腐を一人ぼんやり雨の日に 【感想】 雨の日に客も来ず、また、人を訪うこともない。 いずれにしても心ここにあらず、所在なさが目 に浮かびます。 湯豆腐というあまりにも手軽で日常的、ありふ れ…
●かんな選 【1.40.60.63.70】 今回は皆さん頑張って沢山の句の投稿、 びっくりしました。 その中で私なりに選句をしてみました。 1 湯豆腐や妻はあぐらをかひてをり 妻はあぐらをかひてをり ということはご主人が食事当番 だったのでしょうか?…
●法被衣選 【11.2.1.13.59】 11.湯豆腐や夫はのらりと生返事 なんだか微妙な夫婦の会話。 湯豆腐を口に入れてしゃべれないふりをする? 十七文字の中に長い年月の夫婦の機微を捉えて いるようでおもしろいです。 2.湯豆腐や昆布も尽きたり…
●風智選 いつもお世話さまです。 風智選【11.26.36.57.58】 11.湯豆腐や夫はのらりと生返事 26.宵闇の短き逢瀬ひしと抱き 36.宵闇に流行り歌など口ずさみ 57.宵闇に町のともしび恋しくて 58.月出でて宵闇を裂け岩木山 ●風智の…
●島ちゃん選 【8.28.33.48.63】 8.湯豆腐はタクタクタクと踊りけり クタクタと踊っているという表現がまさに的確でいただきました。 28.冬支度在りし父の手たどりつつ 亡くなった父親のやり方を思い出しながら冬支度をしている 様子が見え…
●真珠牛郎選 【28.33.56.59.65】 28 冬仕度在りし父の手たどりつつ 日の短い晩秋の光景目に浮かび父親を思い出しました。 33 ラッパの音は母は湯豆腐思いつき 近頃は行商の豆腐屋さんは見かけなくなりましたが、 忙しいお母さんだったので…
●J次郎2選 【11 13 14 36 61】 自分の駄句は棚に上げ、選評をば 今回は、選句に苦しみました。 今までは、ずらっと斜めにいい加減に読んでも ぱっと目につく句がありました。 ところが、今回は、飛びぬけて目に止まる作品が無いのです。 「言葉の捻りが少な…
●道草選 【 5.11.43.49.52】 5湯豆腐やほろりと妻にありがとう あったかさが身に染みる俳句です。 11湯豆腐や夫はのらりと生返事 得も言われぬ夫婦の妙を感じます。 43ぷるりんと逃げし湯豆腐岩木山 湯豆腐が岩木山だなんて壮大です。しか…
●しらぶる選【20、39、55、60、64】 20.大根で演技練習豆選手 大根やいずれおろしと知らず舞い、何の練習で? 39.宵闇に鷺の白さがぼやけてる 情景は薄墨の鷺でしょうか 55.宵闇が海鳥たちを急かしてる 市街も夕刻せわしく鳥が移動します、 海鳥の…
●歌子選 【5.28.40.48.59】 5.湯豆腐やほろりと妻にありがとう たよりない湯豆腐のほろほろ感と、 今おかれている作者の頼りない状況、 そんな中で、がんばってくれている 妻へほろっとつぶやくありがとう。 現実が重いほど、このさりげなく…
お待たせしました。 ネット句会第24回の選句選評(感想)の発表をいたします。 今回のお題は 風智さんから『宵闇』と 真珠牛郎さんから『湯豆腐』そして 当季雑詠でした。 今回はちょっと発表の方法を変えてみようと思います。 今までは、全作品の選評に作…