顧問のいないネット俳句

句会の流れ①その月の兼題を使った俳句を25日必着で投稿します。                     ②ブログに全作品が公開されます。                          ③投稿した人は自分以外の作品番号を選句し3日以内に編集者へ送ります。        ④このあとのことはその後のブログに必要事項を載せます。

祥雲選 30回

祥雲選【 4、12、17、32、44】
 
4.はやる気を押さえてそっと冷奴
 
   冷奴が好物なのでしょうか、「押さえて」は「抑えて」が
   
   良いのではと思いますが、

   心情と優しい動作が巧みに伝わってくる秀句です。
 
 
12.悔しさもさらりと忘れ冷奴
    
   好きな冷奴を食み、ビールでも飲んでいる景でしょうか、

   「さらりと」が季語に相応しい表現で、味わい深い句です。
 
  
17.紫陽花の媚とたわむる傘ひとつ
  
    「媚とたわむる」と「傘ひとつ」の組み合わせの巧みさに
 
    脱帽です。
   
    紫陽花の七変化の艶麗さに魅了されて動かぬ心情を巧く
 
    詠っています。
   
 
32.割り箸に身をゆだねたる冷奴
 
   「身をゆだねたる」という表現が観察の細やかさを伝え、
   
    割り箸に運命を預けたという発見の素晴らしい句です。
   
 
44.病室の小さき空に風薫る
   
   身の回りの小さなことにも感覚が鋭敏な様子が伺えます。
   
   健康に対する憧れと希望を感じさせる秀句です。
 
 
尚、歌子さんの「広場」の発想と企画に賛意を表します。
 
一部の人に偏らない、出来るだけ多くの人が気楽に参加したサロン
 
になれば幸いです。これからもどうぞ宜しくお願い致します。
 
 
 
 
 
 
 
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●祥雲の作品
 
9●祥雲
 
 9階の上より招く四ひらかな  【祥雲】
 
22湯上がりの網戸の風や冷奴  【祥雲】
 
35満員の電車の中や梅雨湿り  【祥雲】
 
47花桐や薄紫は母の色     【祥雲】