顧問のいないネット俳句

句会の流れ①その月の兼題を使った俳句を25日必着で投稿します。                     ②ブログに全作品が公開されます。                          ③投稿した人は自分以外の作品番号を選句し3日以内に編集者へ送ります。        ④このあとのことはその後のブログに必要事項を載せます。

祥雲さん選 第38回

●祥雲さん選【23、46、50、54、55、57】
 

 
23 紅をひく還暦の妻シクラメン

   妻に対する愛情と感謝の気持ちの溢れる句で、

   シクラメンも同じ紅色を想像させる麗しい句です。
 

 
46 白布にビーズこぼしてスキー場

   寒冷地の新雪のスキー場の景が見事に表現されています。

   「ビーズこぼして」が効いています。
 
 
50 頂きやシール外してスキーヤー

   やっと頂きに立った時の感動と意気込みがひしひしと伝わる良句です。

   「シール外して」に思いが込められています。
 
 
54 野菜畑畝それぞれに春を待つ

   大根・白菜など色々な野菜が植えられた畑の畝が同じではなく、

   違う表情で春を待っている様子が巧く表現されています。
 

 
55 病む兄のゴルフ姿や春を待つ 

   兄の健康回復を祈念する作者の願いが溢れる良句です。

   「病む兄の」が切実で効果的です。
 

 
57 春を待ち陽を受く土の黒さかな

   観察が繊細で、心温まる句で、共感できます。
 
 
 
 

12.祥雲さん作品         1月20日 
  
12.まず母の水を汲む音初鏡   【祥雲】
 
25.大き箱開ければ白きシクラメン【祥雲】
 
38.初句会主宰の評のいや厳し  【祥雲】
 
51.頬染めて白銀一閃スキーの子 【祥雲】
 
64.身二つの娘の腹や春を待つ   【祥雲】