顧問のいないネット俳句

句会の流れ①その月の兼題を使った俳句を25日必着で投稿します。                     ②ブログに全作品が公開されます。                          ③投稿した人は自分以外の作品番号を選句し3日以内に編集者へ送ります。        ④このあとのことはその後のブログに必要事項を載せます。

4月 祥雲さん選&作品



祥雲選 【2、5、9、17、22、27】
 
 2 黄の帽子駆け寄ってくる若葉風 

   迎えに行った時の、黄色い帽子の幼子が若葉風の中を
   駆け寄って来る景でしょうか。和やかな良句です。
 
 5 畦塗りの水田に映える若葉かな

   畦塗りは経験がありますが、農夫にとって幸福感が持てるのが
   若葉の頃。美しい景の良句です。
 
 9 水滴の揺れて留まる若葉かな 

   水滴の動きの瞬間の感動を巧みに表現した良句です。
 
17 寄居虫の遠き思い出運び来る

   幼い頃の思い出をヤドカリが運んでくるという意でしょうか。
   懐旧感の滲む良句です。
 
22 さくらそう朝の祈りの傍らに

   窓辺のさくらそうでしょうか。敬虔な祈りに似つかわい
   可憐な花が彷彿とします。朝の光を感じさせる良句です。
 
27 単線の笑顔運ぶやさくらそう

   単線の窓からさくらそうが見えるのでしょうか。乗客の
   笑顔が目に浮かぶような良句です。





祥雲さんの作品

銀輪を止めて一服さくら草    【祥雲】                                                    もぞもぞとやどかり宿を移りけり 【祥雲】                                             双翼をつけて飛ばばや若葉風   【祥雲】