顧問のいないネット俳句

句会の流れ①その月の兼題を使った俳句を25日必着で投稿します。                     ②ブログに全作品が公開されます。                          ③投稿した人は自分以外の作品番号を選句し3日以内に編集者へ送ります。        ④このあとのことはその後のブログに必要事項を載せます。

第73回 祥雲さん選&作品

選句
①祥雲さん選【2、15、17、22、24、27】
 
  2 嬰の泣く声に駆け寄る笑初 
    嬰はややこ、稚児のことでしょうか。賑やかな、
    和やかな家族の正月風景が彷彿とし来てます。
 
 15 本当は着て見たかった赤セーター
    事情があって着られなかった赤セーターへの憧れ感が
    滲む良句です。
 
 
 17 セーターに編み込まれたる慈愛かな
    お母様の手編みのセーターでしょうか。一生大切に
    される気持ちが滲んだ良句です。
 
 22 スマホ持ち聖樹を囲む笑みの数
    見事に飾られた聖樹を多くの人々がスマホで写真を
    撮っている景でしょうか。「笑みの数」が効いています。  
 
 24 一木の聖樹に化ける駅の前
    駅前の寒々とした一木が見事に聖樹に化けた景でしょうか。
    良く見かける景です。
 
 27 聖樹にも聖夜に逝きし父想ふ 
    聖樹を見ると聖夜に逝かれたお父様のことが想いだされる
    という句意でしょうか。余韻のある良句です。
             以上         祥雲
 
 
 
 
 
 
祥雲さんの作品
1 お多福や目隠し取りて笑初       【祥雲】
18 羽織らんや父の形見の褞袍をば   【祥雲】
19 綺羅星の聖樹を仰ぐ二人かな    【祥雲】