顧問のいないネット俳句

句会の流れ①その月の兼題を使った俳句を25日必着で投稿します。                     ②ブログに全作品が公開されます。                          ③投稿した人は自分以外の作品番号を選句し3日以内に編集者へ送ります。        ④このあとのことはその後のブログに必要事項を載せます。

2021年11月句会のご報告と次回兼題

コロナの感染者発症数も全国的に落ち着いたと思いましたら、またも得体のしれぬ変異株が出てきました。世界中で一斉に素早い対応がなされていますが、私たちは今まで通り、マスクをかけ、人ごみの中にはあまり出ないように、手洗いうがいはマメにするといった対策で乗り切るしかないですね。世の中で何が起きても、季節は巡り、日々の営みは変わりなく繰り返されており、そんな中で出会う悲喜こもごもを17文字につづり、共有しあえることをうれしく思います。

 さて、今月は高点句、満点句はあらまち一駒さんの下記の句でした。おめでとうございました。

 

  腰上げの一と針嬉し七五三  

  

 高点句選者の感想

 

祥雲選    ◎腰上げの一と針嬉し七五三 【一駒】   

姉の着た着物の丈を短くして、妹に着させる親の気持ちが巧みに表現されています。

 

牛郎選     ◎腰上げの一と針嬉し七五三  【一駒】

我が子の成長が伝わる句に感動。

 

法被衣選    腰上げの一と針嬉し七五三  【一駒】

昔の子供は短命ゆえに子供の成長を祝う七五三、無条件の嬉しさに溢れています。

 

歌子選     腰上げの一と針嬉し七五三 【一駒】

わたしらの世代は、針仕事はあまり得意でない人が多いように思いますが、娘さんが着た着物の腰上げを一針一針一生懸命縫い上げたときの達成感、やるじゃなーーい私!って叫びたい思いと孫さんに着せてあげられる喜びが、あふれ伝わってきました。

 

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    私が選んだ二重丸句

 

祥雲選 ◎8 腰上げの一針嬉し七五三 【一駒】

姉の着た着物の丈を短くして、妹に着させる親の気持ちが巧みに表現されています

 

一駒選  ◎9  天翔る寂庵の主冬紅葉   【牛郎】

死なないかと思った瀬戸内寂聴さんも紅葉の葉っぱが枯れるように逝かれた姿を大往生だよって詠んだ句に感じられて良かった。

 

牛郎選  ◎8  腰上げの一と針嬉し七五三 【一駒】       

我が子の成長が伝わる句に感動。

 

法被衣選 ◎12 花八手空にポンポンシャンデリア 【一駒】

作者の観察眼とポンポンシャンデリアの表現が絶妙です。

 

歌子選  ◎9 天翔る寂庵の主冬紅葉 【牛郎】

毎日牛肉を好み、今でも恋する気持ちを持っているなどと笑顔で言い放つていらした100歳に近かった寂庵さんを冬紅葉に例え、命の灯が燃え尽きたことを、天を翔けるという表現をされたところが、余りにも自然で美しく、寂庵さんがそのままほうふつとしてくるような表現に感服しました。

 

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次回兼題

いつものごとく,下記コメント欄か haikude575@yahoo.co.jp

までよろしくお願いいたします。

 

祥雲さんから ( 白 鳥 )

牛郎さんから ( 熱 燗   )

法被衣さんから( 冬 桜 )

一駒さんから (年越し•大晦日 )

歌子から   (寒夕焼)