顧問のいないネット俳句

句会の流れ①その月の兼題を使った俳句を25日必着で投稿します。                     ②ブログに全作品が公開されます。                          ③投稿した人は自分以外の作品番号を選句し3日以内に編集者へ送ります。        ④このあとのことはその後のブログに必要事項を載せます。

かんな選  第24回

●かんな選 【1.40.60.63.70】


今回は皆さん頑張って沢山の句の投稿、 びっくりしました。

その中で私なりに選句をしてみました。



1  湯豆腐や妻はあぐらをかひてをり

   妻はあぐらをかひてをり ということはご主人が食事当番

   だったのでしょうか?

   それともご主人の浮気?浪費?が原因で夫婦喧嘩をして、

   しかたなくご主人が作れる料理?湯豆腐を作っている。

   なんとなくユーモラスなところがスキです。



40 湯豆腐ののれん横目に南禅寺

   京都観光に行って作者の意図に反してまず、南禅寺の観光を

   済ましてから食事というスケジュールだったのでしょうね。

   のれん横目に が作者の気持ちを表しているようでかわいい(謝)

   句だと思い頂きました。



60 宵闇や漁師見送る防波堤

   釣瓶落としの今の時期、暗くなりかけた漁港から出航していく。

   漁師見送る防波堤  ‘船‘としないで‘漁師‘としている

   ところが 防波提の上で大事な人が乗っている小さな船を

   心配しながら見送る様子がよく表れていて素敵です。


63 錦秋や大声出したき車中なり

   紅葉がとてもきれいだったのでしょうね~ 

   大声で叫びたいけど沢山の方が乗っているバスの中なので 

   グッと我慢しているそんな光景が目に浮かぶような句で大好きです。



70 落葉が閉鎖予告す峠道

   落葉が始まるともうすぐ雪が降りますよ。

   と自然が教えてくれる。 きびしい現実! 

   この句を読んだ時身体がシャンとなりました。


以上です。

なんか変な選評ですみません。


よろしくお願い致します。












●かんなの作品

10.宵闇に暦をめくりわびしさが   【かんな】

14.湯豆腐を一人ぼんやり雨の日に  【かんな】

25.湯豆腐やいつものように乾杯す   【かんな】

35.宵闇の体育館でボール追う     【かんな】

44.稜線が浮き立つような秋の空    【かんな】

52.秋の夜うれしき葉書読んでをり   【かんな】