第99回 三月選句 作品 作者
1 久しぶりの青空眩し春探し 【きんぎょ】
葉
2 列島に欠伸の連鎖春深し 【しらぶる】
歌 法 牛 し き
3 名残掃く作務衣の僧や春深し 【祥雲】
法 駒
4 三保からの富士の裾野の春深し 【牛郎】
5 春深し社の段の天に消ゆ 【法被衣】
6 春深し孫のおねだりナイキかな 【一駒】
牛
7 春深し鰯のつみれの夕餉かな 【つゆき】
祥 き
8 北海の灯りまんどろ春深し 【歌子】
9 農民になりきりて畑春深し 【風葉】
牛 き
10 鶯の姿探して手が止まる 【一駒】
駒 し
11 プレー中鶯の声力みぬけ 【牛郎】
祥 き
12 天高く春告鳥の賛歌かな 【歌子】
12 天高く春告鳥の賛歌かな 【歌子】
歌 法 祥 牛 駒 し
13 うぐいすや縄文土器に火の匂ひ 【風葉】
13 うぐいすや縄文土器に火の匂ひ 【風葉】
歌 法 祥 葉
14 鶯や野山いずこも釈迦の住む 【しらぶる】
し き
15 鶯や恋の讃歌の森に満つ 【祥雲】
16 マイカーの窓開けしは初音 【きんぎょ】
17 鶯の便りは未だあどけなし 【法被衣】
葉
18 鶯やサイクリングに日は味方 【つゆき】
19 孫娘18の春は巣立ちかな 【きんぎょ】
牛
20 春雷や駆け込む先はてんでんこ 【しらぶる】
歌 法 し
21 佐保姫の駆くる山河のきらきらす 【祥雲】
21 佐保姫の駆くる山河のきらきらす 【祥雲】
駒 葉
22 糖尿の制限忘れ桜餅 【牛郎】
22 糖尿の制限忘れ桜餅 【牛郎】
歌
23 たんぽぽの群れて小さき空き地かな 【法被衣】
歌 し 葉
24 晴れ晴れと袴揺らして卒業す 【一駒】
歌 し 葉
24 晴れ晴れと袴揺らして卒業す 【一駒】
牛 駒 葉
25 春炬燵北海道に新幹線 【つゆき】
祥
26 開通の新幹線や春うらら 【歌子】
26 開通の新幹線や春うらら 【歌子】
法 祥 駒
27 春はじめ野の香を含む風の色 【風葉】
27 春はじめ野の香を含む風の色 【風葉】