牛 し 歌
1 留守の間になんと狭庭は十薬に 【祥雲】
1 留守の間になんと狭庭は十薬に 【祥雲】
歌
2 十薬や主顔して前栽に 【牛朗】
駒
3 われ此処と路傍の十薬逞しさ 【しらぶる】
3 われ此処と路傍の十薬逞しさ 【しらぶる】
牛 歌 つ
4 草抜きや十薬の香の深さかな 【法被衣】
4 草抜きや十薬の香の深さかな 【法被衣】
駒
5 十薬も効かぬやもめの恋煩ひ 【歌子】
5 十薬も効かぬやもめの恋煩ひ 【歌子】
6 十薬や雑草扱ひ止めてくれ 【つゆき】
祥 し 歌 つ
7 塀際に十薬咲いて家守る 【一駒】
7 塀際に十薬咲いて家守る 【一駒】
8 艶々のおさなの頬っぺさくらんぼ 【祥雲】
法
9 鳥の喰ふならさくらんぼ舌しぶし 【牛朗】
9 鳥の喰ふならさくらんぼ舌しぶし 【牛朗】
牛 駒 法
10 薀蓄を休めて口にさくらんぼ 【しらぶる】
10 薀蓄を休めて口にさくらんぼ 【しらぶる】
11 スーパーや老婦の籠にさくらんぼ 【法被衣】
牛
12 突き出しし唇赤きさくらんぼ 【歌子】
12 突き出しし唇赤きさくらんぼ 【歌子】
つ
14 恍惚と不安刻んだ桜桃忌 【一駒】
14 恍惚と不安刻んだ桜桃忌 【一駒】
牛
15 早苗饗やどぢようすくいに銭太鼓 【祥雲】
15 早苗饗やどぢようすくいに銭太鼓 【祥雲】
祥
16 早苗饗や一風呂浴びし顔ばかり 【牛朗】
16 早苗饗や一風呂浴びし顔ばかり 【牛朗】
17 水龍の恵み尽きせぬ早苗饗や 【しらぶる】
法
18 早苗饗にスカートはいて嫁来たる 【一駒】
18 早苗饗にスカートはいて嫁来たる 【一駒】
祥
19 早苗饗や笛や太鼓の風に乗り 【法被衣】
19 早苗饗や笛や太鼓の風に乗り 【法被衣】
祥 駒 し つ
20 後継者決まり早苗饗華げる 【歌子】
20 後継者決まり早苗饗華げる 【歌子】
21 早苗饗に高級和菓子が出されたり 【つゆき】
22 おさなより先に昼寝や風通る 【祥雲】
法 つ
23 祖父母宅戸締り忘れ皆昼寝 【一駒】
23 祖父母宅戸締り忘れ皆昼寝 【一駒】
24 眼の焦点あいてはかどる昼寝覚め 【牛朗】
25 休み時間物足りなさの昼寝 【しらぶる】
牛 祥 駒 し 歌 つ
26 カーテンも息するごとき昼寝かな【法被衣】
26 カーテンも息するごとき昼寝かな【法被衣】
祥 駒 し 法
27 煩いの静かに消えし昼寝かな 【歌子】
27 煩いの静かに消えし昼寝かな 【歌子】
し 歌
28 昼寝せぬ決意のもとにやはり寝て【つゆき】
28 昼寝せぬ決意のもとにやはり寝て【つゆき】