番号 作品 1 サルビアや長崎の鐘殷々と 2 雄大に斜面を登るサルビア野 3 サルビアや早朝四時の金メダル 4 サルビアの川横たわる宙の下 5 初恋の箱に咲く永遠のサルビア 6 出迎えるサルビヤ燥ぐ道の駅 7 サルビアの村にまだある余力かな 8 緋衣草うそつき女の…

1 ふるさとの父母に逢わばや虹の橋 【祥雲】 歌 2 荒れ狂う空をなだめて虹来たり 【法被衣】 法 3 ずぶ濡れのＴシャツ絞り虹二重 【牛朗】 4 彩虹やみんな童になる時間 【しらぶる】 祥 歌 牛 5 自転車で追いかけた虹空に消え 【一駒】 歌 牛 し 6 虹立ちて…

第１０３回 ２７年７月の投稿作品 兼題 虹(祥雲さんより）、夏一切（風葉さんより） 当季雑詠の三句 1 ふるさとの父母に逢わばや虹の橋 2 荒れ狂う空をなだめて虹来たり 3 ずぶ濡れのＴシャツ絞り虹二重 4 彩虹やみんな童になる時間 5 自転車で追いかけた虹…

番号 作品 1 境内の忍び合う恋沙羅の花 【祥雲】 祥 つ 2 万葉のロマンをのせて沙羅の花 【きんぎょ】 3 浮世風明日は実となれ沙羅の花 【しらぶる】 牛 き 歌 4 一夜明け仏の撒きし沙羅の花 【法被衣】 5 百ケ日思い出話沙羅の花 【牛朗】 牛 歌 6 いさぎよ…

第１０１回 お題(法被衣さんより） 滝、葉桜、当季雑詠一句 番号 作品 駒 1 ベランダに新緑香る夕涼み 【きんぎょ】 2 印結ぶ観音様や花は葉に 【祥雲】 3 子の企画母性愛かな新茶買う 【牛朗】 き 祥 し 法 牛 駒 風 4 一両車映し夕暮れの植田かな 【歌子】…

1 クレソンを 知らずのままに 食べており 【きんぎょ】 き 2 味噌汁の具にクレソンの夕餉かな 【祥雲】 歌 祥 き 牛 し 葉 3 クレソンに挨拶してや遊歩道 【法被衣】 歌 祥 駒 4 奥山の朝粥の膳クレソン菜 【牛朗】 5 ステーキにクレソン添えて素敵増す 【一…

28年４月投稿作品 （季題 風葉さんより クレソン、春林） 1 クレソンを 知らずのままに 食べており 2 味噌汁の具にクレソンの夕餉かな 3 クレソンに挨拶してや遊歩道 4 奥山の朝粥の膳クレソン菜 5 ステーキにクレソン添えて素敵増す 6 クレソンの採りて料理…

第９９回 三月選句 作品 作者 1 久しぶりの青空眩し春探し 【きんぎょ】 葉 2 列島に欠伸の連鎖春深し 【しらぶる】 歌 法 牛 し き ３ 名残掃く作務衣の僧や春深し 【祥雲】 法 駒 ４ 三保からの富士の裾野の春深し 【牛郎】 ５ 春深し社の段の天に消ゆ 【…

1 久しぶりの青空眩し春探し 2 列島に欠伸の連鎖春深し ３ 名残掃く作務衣の僧や春深し ４ 三保からの富士の裾野の春深し ５ 春深し社の段の天に消ゆ ６ 春深し孫のおねだりナイキかな ７ 春深し鰯のつみれの夕餉かな ８ 北海の灯りまんどろ春深し ９ 農民…

第９８回 ２８年２月の句会 選句 祥 駒 法 牛 １ 畑打つ鍬に御神酒をかけてをり 【歌子】 ２ 春一番雪解け待てず畑打 【金魚】 金 葉 ３ 退職や畑打鍬を一番に 【一駒】 歌 祥 法 し 葉 ４ 畑打つや寝起きの蛙よろよろと 【牛朗】 金 ５ 菜園は我流で通し畑…

１ 畑打つ鍬に御神酒をかけてをり ２ 春一番雪解け待てず畑打 ３ 退職や畑打鍬を一番に ４ 畑打つや寝起きの蛙よろよろと ５ 菜園は我流で通し畑を打つ ６ 畠打ちや土の香撒きて進みをり ７ 臥すまでも畑を打ちし母のこと ８ この土が実りもたらす畑打ち ９ …

し １ 初笑い身に余る品福引きや 【きんぎょ】 牛 (客つ） ２ 猿の群れ飛び交ふ山や福寿草 【歌子】 法 ３ 福寿草引き立つるがに枯れ松葉 【祥雲】 葉 ４ 災いを耐えて寝て待つ福寿草 【しらぶる】 葉 法 ５ 自生地に有毒と記す福寿草 【牛朗】 き 葉 ６ 福…

第９７回 ２８年１月 投稿作品 １ 初笑い身に余る品福引きや ２ 猿の群れ飛び交ふ山や福寿草 ３ 福寿草引き立つるがに枯れ松葉 ４ 災いを耐えて寝て待つ福寿草 ５ 自生地に有毒と記す福寿草 ６ 福寿草窓辺に置かれお留守番 ７ 穏やかに訃報届くや福寿草 ８ …

新年あけましておめでとうございます。 ２７年最後の選句がそろいましたので発表します。 新しい年もネット句会を続けることができますよう、 みなさまが健康で、いい一年でありますように お祈りいたします。今年もよろしくお願いいたします。 番号 作品 作…

兼題 「大鷲」、「冬帽子」、「除夜の鐘」、「新年雑詠」 １ 大空を舞う夢今も傷痍鷲 ２ 滞空の大鷲狙うカメラかな ３ 大鷲の檻の向こうの孤独かな ４ 大鷲の獲物狙って烏飛び ５ 大鷲や岩木川原に羽一本 ６ 大鷲やぞみっとしたる人が来る ７ 大鷲に見入らる…

１ 徘徊の母の両手に野紺菊 ２ しろそこひ野菊の径もとぼとぼと ３ 無縁仏ひっそり護る野菊かな ４ 金網の近くに野菊は斜め咲き ５ 橋梁の水位は枯れて野菊かな ６ 日に一人通る木橋の野菊かな ７ 黄昏れや野菊の側で立ち話 ８ 禅寺の並ぶ寺町野紺菊 ９ 神無…

作品番号 作 品 牛 歌 祥 1 粗朶くべる釜の煙や秋深し 【しらぶる】 あ し 牛 葉 2 秋深し眠りしままの古時計 【祥雲】 し 3 朝起きに一枚羽織る秋深し 【牛朗】 歌 祥 4 秋深し宇治の白波色を添え 【あらまち一駒】 歌 祥 5 秋深し手酌二合のエピローグ 【…

作品番号 作 品 1 粗朶くべる釜の煙や秋深し 粗朶（そだ） 2 秋深し眠りしままの古時計 3 朝起きに一枚羽織る秋深し 4 秋深し宇治の白波色を添え 5 秋深し手酌二合のエピローグ 6 こだまする少年野球秋深し 7 秋深しバドミントンの人多し 8 山寺へ千歩の覚悟…

番号 作品 作者 牛 法 1 口笛を吹いて銀輪いわし雲 【祥雲】 し 2 鰯雲畔刈り休み腰のばす 【牛朗】 祥 3 鰯雲釈迦の手のひらあれやこれ 【歌子】 4 鰯雲仕事の後の昼餉かな 【つゆき】 法 つ 5 見はるかすタンカー小さき鰯雲 【しらぶる】 祥 牛 6 鰯雲染め…

番号 作品 1 口笛を吹いて銀輪いわし雲 2 鰯雲畔刈り休み腰のばす 3 いわし雲釈迦の手の上あれやこれ 4 鰯雲仕事の後の昼餉かな 5 見はるかすタンカー小さき鰯雲 6 鰯雲染めて遥かに陽の落ちて 7 ダシになる空で日干しの鰯雲 8 朝顔やベッドの母は身を起こし…

葉 し 牛 法 歌 1 泣きじゃくる児を持て余す残暑かな 【 祥雲】 祥 牛 2 波静か湾に零れる天の川 【 歌子】 葉 牛 歌 3 空の音にそわそわしだす盆踊り 【しらぶる】 葉 歌 4 親元の残暑に逢いに来ています 【 牛朗】 5 天の川人肌の恋ゆ酒含む 【風葉】 牛 …

番号 句 1 泣きじゃくる児を持て余す残暑かな 2 波静か湾に零れる天の川 3 空の音にそわそわしだす盆踊り 4 親元の残暑に逢いに来ています 5 天の川人肌の恋ゆ酒含む 6 西瓜食う右手の甲に種一つ 7 てらてらと残暑の山の登り窯 8 隊商の駱駝の影や天の川 9 …

牛 法 歌 1 冥福を祈る背中や蝉時雨 【祥雲】 し 2 南国の蝉響かせる金属音 【法被衣】 祥 3 何億年前も同じか蝉しぐれ 【しらぶる】 歌 4 蝉の声名前忘れし認知母 【牛朗】 5 文学碑早半世紀蝉山河 【風葉】 し 6 蝉時雨打ち消すやうに救急車 【羽林】 葉 7…

1 冥福を祈る背中や蝉時雨 2 南国の蝉響かせる金属音 3 何億年前も同じか蝉しぐれ 4 蝉の声名前忘れし認知母 5 文学碑早半世紀蝉山河 6 蝉時雨打ち消すやうに救急車 7 生れました我はここにと蝉なけり 8 蜜豆や笑顔の戻る母と嫁 9 みつ豆の透き通りたる甘さ…

番号 作品 （選者） 作者 し 葉 1 水槽の祭りの金魚三代目 【牛朗】 羽 2 小心な芸人金魚のまなこして 【歌子】 牛 3 幼子や金魚の前で固まりぬ 【しらぶる】 し 4 金魚とて休みとりたき午後もある 【法被衣】 羽 歌 法 辛 5 掬はれて金魚別れを知らずして …

番号 作品 1 水槽の祭りの金魚三代目 2 小心な芸人金魚のまなこして 3 幼子や金魚の前で固まりぬ 4 金魚とて休みとりたき午後もある 5 掬はれて金魚別れを知らずして 6 どの児にも一尾を買いし金魚かな 7 内緒話知らぬふりする金魚かな 8 さくらんぼ昔の仲に…

番号 作品 1 伊勢路行き田植の早さに驚きぬ 【つゆき】 祥 歌 2 老一人あの日思って田植えする 【牛朗】 歌 葉 牛 法 3 整列し風に真向かう田植かな 【辛路】 辛 歌 法 し 4 夕間暮れ家族総出の田植かな 【祥雲】 法 柚 5 植えられて山と向き合ふ田んぼかな …

1 若葉雨微かに柳の風揺るる 【柚】 つ 牛 祥 法 辛 2 黄の帽子駆け寄ってくる若葉風 【歌子】 風 3 若葉冷歩いて丁度良しの道 【つゆき】 4 双翼をつけて飛ばばや若葉風 【祥雲】 歌 祥 風 5 畔塗りの水田に映える若葉かな 【牛朗】 歌 し 柚 法 辛 6 精霊…

番号 作品 1 若葉雨微かに柳の風揺るる 2 黄の帽子駆け寄ってくる若葉風 3 若葉冷歩いて丁度良しの道 4 双翼をつけて飛ばばや若葉風 5 畔塗りの水田に映える若葉かな 6 精霊の息吹満ちたる若葉かな 7 エネルギー満たし明日への若葉かな 8 ペダル踏む若葉の陰…

番号 作品 1 菜の花の沖行く船の汽笛かな 2 ジャガジャガと人間嫌いのレタスかな 3 桜貝渡しそびれしラブレター 4 菜の花の向こうは空とつながれり 5 あの頃に一杯食った桜貝 6 頼りなきレタスの如き路を行く 7 浜風やまた会う日まで桜貝 8 唄聞こゆ窓辺に置…